アスベスト含有建材があるかも?広島で解体前に必ず知るべき対策とは

解体を検討している家にアスベストが含まれているか分からず、不安に感じていませんか?
【記事を読んで分かること】アスベストの基礎知識から広島での法規制、正しい対策方法と業者選びが分かります。
【記事を読むメリット】解体時のリスクや費用の無駄を避け、安全で確実なアスベスト処理が実現できます。

1. アスベストとは?なぜ解体時に対策が必要なのか

建物の解体工事を行う際に、近年特に重要視されているのが「アスベスト(石綿)」の有無です。かつて建材として広く使われていたアスベストは、人体に深刻な健康被害を及ぼす物質として、現在では使用が全面的に禁止されています。特に広島県内でも、築年数が古い建物にはアスベスト含有建材が残っている可能性が高く、適切な対策を講じずに解体を進めると法的リスクや健康被害につながる恐れがあります。

ここではまず、アスベストがどのようなものか、そしてなぜ解体時に注意が必要なのかをわかりやすく解説します。

1-1. アスベストの基礎知識と人体への影響

アスベストは、天然の鉱物繊維で、耐熱性・断熱性・耐摩耗性に優れていたため、昭和の高度成長期には住宅やビルの建材に多用されてきました。吹き付け材、断熱材、天井材、壁材など、さまざまな用途で使用され、特に1970年代から90年代前半に建てられた建物には高確率で使用されている可能性があります。

問題はその細かく非常に軽い繊維が空気中に飛散した場合。人が吸い込むと、肺に長期間残留し、石綿肺(じん肺の一種)、中皮腫、肺がんなど、命に関わる病気を引き起こすことがあるのです。これらの病気は潜伏期間が20〜40年と長く、発症時には手遅れになるケースも多いため、「沈黙の殺人者」とも呼ばれています。

そのため現在では、アスベストの取り扱いや解体工事に関する厳格な法律と規制が設けられています。たとえ個人の住宅であっても、解体時にはアスベストの有無を確認し、含有していれば専門の処理業者により適正に除去・処理しなければなりません。

1-2. 建物に含まれるアスベストの見分け方と時期の目安

建物にアスベストが含まれているかどうかは、外見からの判断が非常に難しいのが現実です。建材に含まれている場合、見た目には通常のセメントや吹き付け材とほとんど変わらないため、専門業者による成分分析や検査を行う必要があります。

ただし、ある程度の目安にはなります。以下の年代に建築された建物は、アスベスト含有の可能性が高いとされています:

  • 1975年(昭和50年)以前:吹き付けアスベストが広く使用されていた時期

  • 1976〜1990年代前半:成形板や接着材にアスベストが使われるケースが多い

  • 2006年以降:使用が全面禁止されているため、原則として含まれていない

また、古い建物のリフォーム歴や用途(工場・倉庫・病院など)によっても、使用されている建材の種類が異なるため、必ず事前に調査を行うことが基本です。解体工事の際に「壊してみたらアスベストだった」というケースもあり、事前の見極めができていないと、工事が中断されたり、追加費用が発生することにもつながります。

2. アスベスト含有建材がある建物を解体する場合の流れ

アスベストが含まれている可能性がある建物を解体する場合には、通常の解体工事とは異なる手順と法的手続きが必要になります。適切な手順を踏まずに工事を進めると、作業員だけでなく周囲の住民にも健康被害を及ぼす恐れがあり、また、法律違反として厳しい罰則が科されることもあります。
ここでは、安全かつ適正にアスベスト含有建材のある建物を解体するための基本的な流れをご紹介します。

2-1. 調査・分析・届出が必要な理由とは?

解体工事を行う前に最も重要なのが、事前調査と分析です。
まず、建物の設計図や建築年数、改修履歴などを確認し、アスベスト含有建材の可能性を調査します。次に、対象となる建材の一部を採取し、**専門の分析機関による含有の有無の検査(定性分析)**を行います。

アスベストの有無が判明した後は、結果に応じて所轄の自治体に対して**「石綿含有建材調査結果報告書」「特定粉じん排出等作業実施届出」**などの提出が義務付けられています。これらの手続きは、建築物の規模や使用された建材の種類によって異なりますが、調査から届出の完了までに少なくとも1〜2週間は必要となります。

このような段取りをしっかり踏んでおかないと、工事を始めた後に違反となり、中止命令や罰金、最悪の場合は業務停止などの行政処分を受ける可能性があります。特に近年は法改正もあり、自治体による立ち入り検査や書類の精査も厳しくなっているため、専門知識のある業者に依頼することが非常に重要です。

2-2. 解体工事前に行うべき準備とスケジュール感

アスベストが含まれていることが判明した場合、解体工事前に「除去作業」を行う必要があります。除去作業は、石綿作業主任者などの有資格者が立ち会い、専用の保護具と設備を使用して安全に行うことが義務付けられています。

作業エリアは密閉され、負圧除じん機(空気を外へ逃がさずに内部を陰圧に保つ装置)などを設置し、アスベストが飛散しないように徹底的な管理のもとで処理されます。作業後は、飛散の有無を確認する空気中アスベスト濃度の測定なども必要です。

この工程だけで、1週間〜2週間程度の期間が必要になることも珍しくありません。さらに、除去後には建材の運搬と処分も専門の産業廃棄物処理業者に依頼する必要があるため、全体のスケジュール感としては、通常の解体工事よりも長めに見積もっておくことが重要です。

また、作業中の安全確保だけでなく、近隣への説明や事前挨拶も非常に重要な要素です。アスベスト工事に対して不安を感じる住民は多いため、作業内容や安全対策を丁寧に説明することで、不要なトラブルを未然に防ぐことができます。

3. 広島でのアスベスト解体に必要な許可と法的ルール

アスベストが含まれる建物を解体するには、単に技術や経験だけでなく、法律に基づいた正確な対応が求められます。
広島県内でも法令違反が厳しく取り締まられており、業者選びや手続きの抜け漏れは重大なリスクにつながります。ここでは、アスベスト対策を行う上で必要な資格や許認可、そして広島での法的ルールについて詳しくご説明します。

3-1. 解体業者が持つべき資格と許認可とは

アスベストを含む建材の除去や処理には、法令で定められた資格と許可の取得が必須です。
まず、作業にあたる現場には「石綿作業主任者」が配置される必要があります。この資格を持つ者が現場の安全管理、作業手順の指導、保護具の使用状況の確認などを行います。

また、アスベスト除去作業を行うには、業者が以下の登録・許可を受けていることが前提となります:

  • 特定建設業または解体工事業の登録

  • 石綿含有建材除去作業の業務経験・実績

  • 産業廃棄物収集運搬業の許可(アスベストは特別管理産業廃棄物に該当するため)

このほかにも、現場によっては「特別管理産業廃棄物処理施設」の使用や、「労働基準監督署」や「広島県」への届け出・報告が求められます。許可や資格を持たない業者に依頼した場合、依頼者側にも法的責任が生じる可能性があるため、必ず確認しましょう。

3-2. 広島県でのアスベスト規制や罰則について

広島県では、アスベストに関する法令は国の基準に基づいて運用されていますが、地域独自の厳格な運用がされている点も特徴です。特に強化されているのが、事前調査と届出の徹底、工事中の飛散防止対策です。

2022年4月からは、「石綿障害予防規則(石綿則)」の改正により、建築物の規模に関わらず、解体・改修前には必ずアスベストの事前調査を行い、その結果を「石綿事前調査結果報告システム」へ報告することが義務化されています。

これに違反した場合は、最大で100万円以下の罰金や、企業名の公表といった行政処分の対象となります。また、悪質なケースでは工事の停止命令が出されることもあります。

加えて、広島県では自治体ごとにアスベスト関連の情報提供が進められており、福山市・尾道市などでは、住民からの通報制度も強化されています。住民の目も厳しくなっている今、安全と信頼を得るためには、法令に沿った誠実な工事対応が必要不可欠です。

4. 小林興業がアスベスト対応に強い理由

アスベストを含む建物の解体には、法律に基づいた正確な手続き、安全な施工体制、そして信頼できる実績が求められます。広島で数多くの解体工事を手がけてきた有限会社小林興業は、これらすべてを満たした業者として、アスベスト除去にも高い対応力を誇ります。ここでは、小林興業がアスベスト解体工事においてなぜ信頼されているのかをご紹介します。

4-1. 有資格者による安全な処理と豊富な実績

小林興業では、アスベスト除去に必要な「石綿作業主任者」の資格を保有するスタッフが在籍しており、すべてのアスベスト関連作業に法令に則って対応しています。
現地調査から始まり、含有建材の特定、届出、除去作業、処理までの全工程を、一貫して管理・実施できる体制が整っています。

特に広島県内では、住宅や倉庫、工場などさまざまな構造・規模の解体実績が豊富にあり、難しい立地や構造の現場でも柔軟に対応してきた経験があります。アスベストが絡む解体は不安がつきものですが、小林興業なら豊富な知識と実績に裏打ちされた安心感があります。

また、作業時の飛散防止対策や近隣対応にも力を入れており、居住地域での工事でもクレームを最小限に抑える工夫を徹底しています。

4-2. 関連会社との連携による適正な中間処理

小林興業のアスベスト対応におけるもう一つの強みは、関連会社「エムコバヤシ」との連携体制です。エムコバヤシは、石膏ボード・木くず・コンクリートといった建築廃材の適正処理が可能な中間処理場を有しており、アスベストを含む産業廃棄物も、法に基づいて適切に処理・搬出することが可能です。

この自社連携体制により、処理業者とのスケジュール調整や搬出のタイムラグが発生せず、スピーディーで確実な工事進行が可能になります。また、処分証明書の発行やトレーサビリティの記録もしっかり管理しており、報告義務のある行政対応にも万全です。

安全性・正確性・スピードの全てを兼ね備えた体制により、広島県内でアスベスト解体を検討されている方にとって、小林興業は信頼できる選択肢の一つであると言えるでしょう。

5. アスベスト対策を業者に依頼する際のチェックポイント

アスベスト対策は専門性が非常に高く、業者の技術力・法令遵守の姿勢・対応力によって、安全性や費用に大きな差が生まれます。依頼者が適切な知識を持たずに業者を選んでしまうと、健康被害や法的トラブルにつながるリスクもあるため、慎重な業者選びが必要です。ここでは、アスベスト対応を依頼する際に確認すべき重要なポイントをご紹介します。

5-1. 安心できる業者の見分け方と質問すべき項目

まず最初に確認したいのは、その業者が**「石綿作業主任者」などの資格を有しているかどうか**、そして過去にアスベスト対応の実績があるかという点です。口頭での説明だけでなく、実績の写真や届出書類のひな型などを見せてもらうと、より安心です。

次に、以下のような質問をしてみると、対応の丁寧さや信頼性が見えてきます:

  • アスベストの事前調査・分析はどのように行いますか?

  • 除去作業の届出や報告は誰が行いますか?

  • 飛散防止策や近隣対応についての具体策はありますか?

  • 除去後の処理ルートと、処分証明書の発行は対応していますか?

こうした質問に対して丁寧に説明できる業者は、法令に則った運営をしている証拠です。逆に、「大丈夫ですから任せてください」と曖昧に答える業者には注意が必要です。

また、見積書に**「アスベスト除去費」「届出費用」「処理費用」などが明確に記載されているか**もチェックしましょう。後から追加料金が発生するのを防ぐためにも、項目が明細化された見積もりは必須です。

5-2. 無料相談や事前調査を活用して後悔しない依頼を

アスベスト解体工事は、**「気になるけど、どう始めればいいかわからない」**という方が非常に多い分野です。だからこそ、無料相談や事前調査を活用することが第一歩となります。

たとえば小林興業では、建物の築年数や構造、使用されている建材をヒアリングし、必要に応じて現地での調査やサンプル採取も無料で対応可能です。アスベストが含まれていないと分かれば、余計な心配をせずに通常の解体へ進めますし、含まれていた場合でも法的に正しいステップで除去を進められます。

また、こうした相談時にスタッフの対応や説明の分かりやすさをチェックすることで、信頼できる業者かどうかの判断材料にもなります。

アスベスト対策においては、「とりあえず安い業者へ」という選び方は非常に危険です。**大切なのは、健康と法令の両面からリスクを最小限に抑えられるかどうか。**納得のいくまで相談し、自信を持って依頼できる業者を選びましょう。

有限会社小林興業とは?アスベスト対応も安心して任せられる解体のプロ

有限会社小林興業は、広島県内で幅広い解体工事に対応する総合解体業者です。中型〜大型のビルや工場の解体から、木造住宅、カーポート、庭石の撤去などの小規模解体まで、柔軟かつ高品質な施工を提供しています。

特に近年ニーズが増えているアスベスト(石綿)対策にも強く対応しており、専門資格を持ったスタッフによる安全な処理体制と、法令に基づいた確実な手続き対応が評価されています。

安全・迅速・丁寧な解体工事で地域に信頼される存在

小林興業は、解体に伴う騒音や粉じん、近隣トラブルを最小限に抑えるための丁寧な近隣対応と現場管理に定評があります。狭小地や重機が入れない場所でも、人力での解体作業が可能な柔軟性を持っており、広島県内でもトップクラスの対応力を誇ります。

アスベスト処理も一貫対応!関連会社との強力な連携

同社の強みは、関連会社「エムコバヤシ」との連携によって、解体からアスベストを含む産業廃棄物の処理までワンストップで対応できる体制を備えている点です。
石膏ボード・コンクリート・木くずなど、建築廃材3品目に対応した中間処理施設を自社で運営しており、法令遵守はもちろん、環境に配慮した再資源化も積極的に行っています。

広島県内有数の重機保有数でスピーディな工事対応

豊富な重機と熟練の作業員により、緊急対応や複数現場の同時進行にも対応可能。RC造、S造、SRC造といった構造別解体から、焼却炉や大型プラント、アスベスト含有建物の特殊解体まで、あらゆるニーズに応える施工実績があります。

対応エリア

広島県内では、福山市・尾道市・府中市・庄原市を中心に、岡山県笠岡市まで広範囲に対応。地域密着型の姿勢で、初めて解体を依頼する方にも分かりやすく丁寧に対応しています。

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